参-予算 2014年03月05日@その4

【質問要旨】子ども・子育て新支援制度について
 ・先月14日、新支援制度における量的拡大と質の改善を実現するためには、約1,1兆円必要との試算が示された。このうち7000億円は消費税引きあげ分があてられることとなっているが、残り約4000億円は財源が確保されていない。量の拡充と質の改善は車の両輪。まず「削減ありき」ではなく、財源確保に全力を挙げていただきたい。(総理)
 ・先月の子ども子育て会議で示された今後のスケジュールでは、4~6月に仮単価提示とされているが、速やかに提示して頂きたい。また、公定価格の設定においては幼稚園と保育所の間の公平性を確保して頂きたい。(総理)

【速記録】
186-参-予算委員会-007号 2014年03月05日(未定稿)

○山本香苗君 
次に、子ども・子育て支援新制度についてお伺いをさせていただきたいと思います。先月の十四日に、新制度における量的拡大と質の改善を実現するためには約一・一兆円必要だ、そのような試算が初めて示されました。このうち七千億円は消費税の引上げ分が充てられることになっておりますけれども、残りの四千億円は財源のめどがまだ立っておりません。そのために、この子ども・子育て会議で出されたペーパーに、優先順位を付けるとの名目で質の改善の削減を示唆するような文言が書かれているわけなんです。

量の拡大と質の改善は車の両輪です。まず削減ありきではなくて、何としても必要な財源の確保に全力で取り組んでいただきたいと思うんですが、総理、力強い答弁をお願いしたいと思います。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 子ども・子育て支援の充実については、昨年の六月に少子化社会対策会議において決定をいたしました少子化危機突破のための緊急対策において、子ども・子育て支援の質、量の充実を図るための財源として、これ質、量両方でございますが、消費税の引上げにより二十九年度までに確保する予定の〇・七兆円程度を含めまして、一兆円を超える、一兆円超程度の確保に努めることとしております。今後とも、必要な財源を確保できるようしっかりと取り組んでまいります。

○山本香苗君 確保していただけるということでございますが、それともう一つ、先月のその同じ会議で示された今後のスケジュールというペーパーがありました。その中には、四月から六月にかけて仮単価提示というふうなことが書かれておりました。六月なんて遅過ぎます。四月でも間に合わないんじゃないかというような声が上がっている中で、是非とも四月には出していただきたいと。そしてまた、公定価格の設定におきましては、幼稚園と保育園、この公平性を絶対に確保していただきたいと。
この二点、引き続きまして、総理から力強く御答弁いただきたいと思います。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 公定価格につきましては、関係者も参加した子ども・子育て会議における議論を踏まえまして、来年度の早い時期に仮単価をお示しをしたいと、来年度の早い時期に仮単価を、これはまあ来年度の早い時期ですから、お示しをしたいと思います。その際には、国会の附帯決議も踏まえまして、幼保間の公平性が担保されるものにしてまいります。

○山本香苗君 早い時期にということは、四月にということを念頭に置いて、頑張って政府部内督励していただきたいと思います。