就労環境の改善進める

公明新聞:2015年2月25日(水)付
作業員の就労環境について現地調査を行う山本副大臣=24日 東電福島第1原発作業員の就労環境について現地調査を行う山本副大臣(中央)=24日 東電福島第1原発
山本副大臣 東電福島第1原発を調査
東京電力福島第1、2原発で作業員の死亡事故が相次いだことから、山本香苗厚生労働副大臣(公明党)は24日、福島第1原発を視察し、廃炉へ向けた仕事に従事する作業員の就労環境について調査した。

この中で山本副大臣は、福島第1原発の小野明所長や福島第1廃炉推進カンパニーの河合雅彦バイスプレジデントらと、作業員の死亡事故の再発防止策について意見交換。小野所長は、現場作業員との情報共有を進めて事故の再発防止へつなげていく考えを示した。

一方、山本副大臣からは、廃炉作業に関するリスクアセスメント(総合的な危険防止対策)について、東電と元請け企業が共同で行う仕組みを構築することなどを要請した。

このほか、山本副大臣は、今年1月に同施設内のタンクの天板から作業員が落下した事故現場で、関係者から事情を聴取した。

視察を終えた山本副大臣は「作業員の就労環境の改善へ、厚労省としても対応していきたい」と述べた。